―誇りと自信を持って支える力を育てる―ハラスメント理解と地域連携の実践
9月16日、広川町保健・福祉センター はなやぎの里にて、令和7年度広川町障がい者等自立支援協議会ネットワーク会議の全体研修を開催しました。
今回は、久留米大学 文学部社会福祉学科 教授の片岡靖子氏を講師に迎え、「支援現場におけるハラスメントへの理解と対応力の向上」をテーマにご講話いただきました。

支援現場におけるカスタマーハラスメントを考える
研修では、特に利用者やご家族から支援者に向けられる「カスタマーハラスメント」に焦点をあてました。
「どこからがハラスメントか分からない」「対応に限界を感じる」といった声が現場から多く寄せられており、支援者にとって現場に即した学びの機会が求められていました。
講義の中では、座学だけでなく グループワークも取り入れ、参加者は少人数のグループで日常の支援現場で直面する具体的なケースについて意見交換を行いました。
「どのような対応が適切か」「自分ならどう考えるか」をグループで話し合うことで、他の参加者の考え方や工夫を学び、現場での対応力を実践的に高めることができました。講義とグループワークを通じて、支援者としての判断力や対応力を総合的に養う時間となりました。
分野を超えた連携の重要性を再確認
また、介護支援専門員の方々にもご参加いただき、職種を超えた交流の場にもなりました。
グループワークを通して、地域での支え合いや連携の重要性を改めて確認することができました。
参加者の声
- 「具体的な事例をもとに学べたので、すぐに現場で活かせそうです」
- 「自分の対応の仕方を振り返る良い機会になりました」
- 「他職種の方の考え方や悩みを聞くことで、連携の大切さを改めて感じました」
- 「正当なクレームとカスタマーハラスメントをきちんと分けて考えることが大切だとわかりました」
参加者は、支援現場でのハラスメントへの理解を深め、学んだことを日々の仕事で活かせる力を身につけました。
広川町障がい者等自立支援協議会では、今後も地域全体で支え合う仕組みづくりや、現場の学びを継続的に支援してまいります。

改めまして、貴重なお話と実践的な学びの機会を提供してくださった片岡靖子教授に心より感謝申し上げます。